
堺市南区の田辺耳鼻咽喉科では、睡眠時無呼吸症候群・いびきの治療としてCPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)を行っています。
CPAP装置は、鼻または鼻と口を覆うマスクを装着し、一定の圧力をかけた空気を持続的に送り込むことで、睡眠中に気道が閉塞するのを防ぎます。
この陽圧によって、舌や軟口蓋などの組織が気道を塞ぐことを物理的に防止し、正常な呼吸を維持できるのです。
CPAP療法の効果
短期的な効果
まずいびきの改善が挙げられます。
多くの患者様が使用初日から静かな睡眠を得られ、家族からも大変喜ばれます。
また、夜間の無呼吸やいびきが解消されることで、深い睡眠が得られるようになり、日中の眠気が大幅に改善します。
長期的な効果
CPAPの継続的な使用により、高血圧の改善(収縮期血圧が平均10mmHg程度低下)、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントのリスク低下(約30〜50%減少)、糖尿病のコントロール改善、認知機能の維持などが期待できます。

また、生活の質の向上も顕著です。集中力や記憶力の改善、気分の安定、性機能の改善、朝の目覚めの爽快感など、日常生活の様々な側面でポジティブな変化が報告されています。
CPAP療法の適応
CPAP療法の適応は、主に簡易検査または精密検査(PSG検査)で測定した無呼吸低呼吸指数(AHI:Apnea Hypopnea Index)に基づいて判断します。
簡易検査の場合はAHI40以上、精密検査(PSG検査)の場合はAHI20以上の場合に保険適用となります。
※AHIとは…1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数を示す指標です。
具体的には以下のように分類されます。
- 軽症:AHI 5〜15未満
- 中等症:AHI 15〜30未満
- 重症:AHI 30以上
CPAP療法の継続のためのアドバイス
使用開始時によくある相談と解決法
マスクの違和感
最初は顔にマスクをつけて寝ることに違和感を持たれるかもしれません。
まずは日中の起きている時間に短時間装着して慣れる練習をしましょう。
また、マスクのサイズやタイプが合っていない可能性もあるため、遠慮なくご相談ください。
鼻づまりや乾燥
CPAPの空気流により鼻や喉が乾燥することがあります。加温加湿器の設定を調整することで改善できます。また、元々鼻づまりがある場合は、アレルギー性鼻炎などの治療を並行して行うことが重要です。
当院は耳鼻咽喉科ですので、鼻疾患の治療とCPAP療法を同時に行えるメリットもあります。
空気の圧が強い・息苦しい
圧力設定が適切でない可能性があります。また、最初は低い圧力から始めて徐々に上げていく機能を使用することで、入眠時の違和感を軽減できます。
毎月通院するのが難しい

当院では、オンライン診療の導入によって忙しい方も無理なく定期受診を継続していただける体制を整えています。
通院の負担を感じている方は、ぜひ医師までご相談ください。
よくある質問
- Q CPAPを使うと一生やめられないのでしょうか?
- ACPAP療法は根本治療ではなく対症療法ですが、体重減少などにより睡眠時無呼吸症候群が改善した場合は、医師の判断でCPAPを中止できる場合もあります。ただし、多くの場合は継続的な使用が必要です。
- Q 旅行や出張のときはどうすればいいですか?
- A現在のCPAP装置は小型軽量で、専用キャリーケースに入れて持ち運びできます。飛行機の機内持ち込みも可能です。
- Q マスクの跡が顔に残りませんか?
- A適切なサイズと装着方法であれば、ほとんど跡は残りません。跡が残る場合はマスクの調整が必要ですのでご相談ください。


